ここからワンダーランド

毎回テーマに沿って4人が思い思いに綴ります

さみしくなったら名前を呼ばせて(ひらりさ)

Twitterを通じて知り合った人に、よく「なんて呼べばいいですか?」と聞かれる。
これは、私がころころとTwitterのアカウント名を変え、IDを変え、っていうかアカウント自体を複数持ち、その複垢の名前もころころ変え……を繰り返しているからである。

そのため、現在仲のいい友人たちも、相手と私の出会った時期によって、私を呼ぶ名前がまったく異なるし、複数人で会うときもばらばらの呼び名で呼ばれたりする(ほんとお手数おかけします……)。

ネットではなくリアルでのあだ名も含まれるけれど、ひらりさ、りこ、ぜろっくま、ほもくま、まっつん、つらみ、番長、かまつ、かまたり……などなど。TwitterIDがhirarisa_Rなのに、はてなIDがzerokkumaなのも、その変遷の名残である。最近ではあまりに細分化されすぎて、自分でも「今日会う相手には何と名乗ればいいのか」がわからなくなり、めちゃくちゃ不便である。もはや覚えておけないので、とりあえず本名で「ひらまつです」と名乗ってしまうことが多い。本名って便利ですね。

このところTwitterのアカ名を「ひらりさ」で固定しているけれど、それは仕事にもかかわるアカウントだというやむをえない理由であって、本当は毎日毎日変えたくてうずうずしているし、「ひらピポ」「ひらりさ(一般女性)」「さりらひ」などといったマイナーチェンジをし続けているのも、その片鱗である。

では何でそんなに名前を変えてしまうのかというと、決して名前や言葉を軽視しているわけではなくて、むしろ「名は体を表す」思想に深くそまっているからこそだ。本名をふくめて「自分が認められる、しっくりくる呼び名に出会えていない」から、自分の呼ばれたい名前をひとつに決められない。

だから、逆説的に私が好むのは、「名は体を表す」を体現しているような、名前の流麗さと、その中身との一致とが感じられるアイドルだ。小山慶一郎さん、藤井流星さん、平野紫耀さん、佐藤勝利さん、中村嶺亜さん(以上、ジャニーズ)あたりは、もちろん顔やパーソナリティやパフォーマンスにひかれて好きな部分もあるんだけど、正直に言えば、名前がめっちゃ好きなのだ。

まあ彼らの名前は基本的には本名であり、別に私のHNやアダ名と違って自分で決める類のものではないと思うけど(二次元のキャラは別だけど)、それでも彼らはその名に劣らず美しく気高く生きているように思え、わたしはそこにたまらなく魅力を感じる。だから結局、本当は、私が自分自身への呼び名を定められないのは、「自分が自分をどういう人間と規定していたいか」が定まっていないからなのかもしれない。つまり名が表すべき「体」の部分が定まっていないから、であり、そうした軸が定まって、凛と生きているように見えるアイドルに惹かれているのかも……ということだ。

アイドルは、自分の名前と身体とパーソナリティを世界にさらしつづける職業だ。毎日が自己紹介だといっても過言ではないのかもしれない。しかもクラスや職場の数十人が相手ではなく、ステージの前の何百、何千人、テレビやPCの前の何万人に、自己紹介しつづけないといけない。無理、マジで無理。だってこんなにも、名前も身体もパーソナリティすら持て余している(もう25歳なのにこんなこと言っててすみません……)。私はアイドルのそういうところにこそ畏敬の念を感じ、そのうえで、彼らのなかにある「ゆらぎ」を垣間見る瞬間に興奮しているのだ。

……というのが、私なりの自己紹介だったのですが、自己、紹介できていたでしょうか。念のため書いておくと、担当は小山慶一郎、好きな食べ物はマカロン、最近のブームは刀剣乱舞、前世は「シュメールの神殿で国家機密を扱っていた男性の神官(最後は機密保持のため殺されたため、今世でも人間不信)」です。
私の好きそうな名前のアイドルに心当たりのある方、情報お待ちしております。

↓多分こっち読んだ方が私のことわかるかもしれないもの

これまでジャニーズにハマってこなかった25歳の腐女子が、NEWS小山慶一郎さんを担当にした10の理由|hirarisa_lv0|note